河川文化
河川文化を語る会講演集 <その3>

写真「河川文化を語る会(その3)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成11年2月から平成11年5月までの4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。


4/6判  212頁 
一般価格:1,200円(税込・送料なし)
会員価格: 700円(税込・送料なし)


収録内容

南極氷床から地球環境の変動を読む   

渡辺 興亜氏(国立極地研究所教授)

はじめに
南極観測事始め
昭和基地
南極大陸の地形と気候
南極観測の昨今
生物観測
地学調査
南極隕石
オーロラ観測
オゾンホールの発見
温室効果ガスの観測
地球システムと南極氷床
氷床内陸域の風景
内陸旅行
内陸基地
氷床表面積雪層
積雪層中の不純物質
地球の気候変動史
氷床深層掘削事始め
わが国の氷床深層掘削計画
ドームふじ基地
深層掘削
雪氷コアに記録された地球の気候・環境変動
コア年代の推定
地球環境変動研究
 
日本渓谷論   

大藪 宏氏(山岳・渓谷研究家)

はじめに
渓谷と峡谷の違い、その字源的考察
渓谷の好きな日本民俗
『作庭記』に見る渓谷と庭園の関係
渓谷鑑賞発祥の地、吉野の宮滝
清少納言の渓谷論
渓谷ブームの先覚者頼山陽
邪馬渓、渓谷日本一に踊り出る
風景論争を巻き起こした邪馬渓の渓谷美
邪馬渓の凋落、誤解による悲劇
渓谷美のルーツ、邪馬渓の果たした役割
  (御岳昇仙峡による検証)
古来より渓谷を熟知していた木材運搬業者
上高地の森を守った釜トンネル峡谷
渓谷が次々と消えていく(黒部峡谷猿飛峡の例)
 
水の響きから作られた音楽の世界    

茂手木潔子氏(上越教育大学教授)

氷の音・石の音・ガラスの音
日本人が聞いてきた音
歌舞伎音楽に集約された日本の音
水鳥笛
打楽器の島「日本」
酒を造る唄の世界
 
絵図に描かれた江戸時代の河川舟運          

小野寺 淳氏(茨城大学助教授)

はじめに
河川絵図の種類とその作成目的
舟運を描いた河川絵図の表現様式
河川絵図から空間認識を読む
利根川の絵図−景観復元とその限界−
スライドによる説明
 


講演者略歴

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