■豊田とホタルと、そして人 ―木屋川のゲンジボタル― |
川野 敬介 氏
(下関市立豊田ホタルの里ミュージアム 学芸員)
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はじめに
豊田町とホタルの歴史
国の天然記念物 木屋川
ホタル保護のきっかけ
ホタルの保護のはじまり 昭和40年代
ホタル保護の転換期 昭和50年代
ホタルの観光と教育 平成元年以降
ホタルの町の現在
豊田町のホタル
ゲンジボタルについて
ヘイケボタルについて
ヒメボタルについて
ゲンジ・ヘイケ・ヒメ三種の光り方
豊田のゲンジボタルの遺伝子
ゲンジボタルの発生時期
ゲンジボタルの発光パターン
豊田町のカワニナ
最後に
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■東京における地下水開発と環境問題の歴史 |
守田 優 氏
(芝浦工業大学工学部土木工学科 教授)
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はじめに
地下水とは
地下水利用の歴史/地下水と水利権/東京の地形の概要/
地下水の分類―不圧地下水と被圧地下水
下町低地の地下水
沖積低地の地質構造/下町低地の工業発展と地下水開発/
下町低地の地盤沈下の仕組み/地盤沈下の被害/
下町低地における地下水揚水規制/江東地区のその後
武蔵野台地の地下水
東京都の人口変化と地下水開発/武蔵野台地の地質構造/
多摩地区の都市化と地下水開発/井の頭池の湧水涸渇/
不圧地下水の水位低下の原因/武蔵野台地の地盤沈下/
雨水浸透と水循環の保全/首都圏の第一次地下水開発の教訓
首都圏の第二次地下水開発
首都圏における都市化の進展と地下水開発
地下水汚染問題への関心の高まり
地下水問題の90年代
地下水位上昇による浮力増加/
不圧地下水の湧水涸渇についての考え方/
地下水流動阻害による水循環の障害
これからの東京の地下水
水資源としての地下水/水循環における地下水
最後に
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■河川の生態系と漁業について
―汽水域のヤマトシジミを中心に― |
中村 幹雄 氏
(日本シジミ研究所 所長)
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河川環境・生物・漁業
水産資源の特性/シジミは生物資源である(再生産機構)/
シジミは無主物である(乱獲)/生物は環境に支配される
内水面漁業の現状
内水面全国、魚種別漁獲量/シジミ漁獲量の経年変化/
アユの漁獲量の経年変化/コイ漁獲量の経年変化/
ウナギ漁獲量の経年変化
河川生態系の乱れ
汽水生態系
穴道湖中海淡水化・干拓事業
ヤマトシジミ
シジミの日記念日登録証、シジミの碑/日本産シジミ属三種/
シジミの性別/受精と発生/ヤマトシジミの発生/
シジミの生息分布と環境/穴道湖におけるヤマトシジミ調査地点/
ヤマトシジミの密度分布と環境要因/シジミの環境耐性/
水温耐性試験/塩分耐性/貧酸素耐性/硫化水素耐性/
シジミの水質浄化作用/シジミのろ過作用/
魚獲による窒素の湖からの回収/「うまい」「体に良い」ヤマトシジミ
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■小さなシジミが教えてくれた
自然保護活動の大きな問題点
―向上高校生物部の調査奮闘記― |
園原 哲司 氏
(向上高等学校 教諭・生物部顧問)
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はじめに
サギ山が消えた
黄色いシジミ発見
活動の経緯
1999年よりシジミ類の分布調査
新たな謎解き
タイワンシジミがいて、何が悪いの?
タイワンシジミはおいしいの?
地域に開かれた活動へのきっかけ
情報発信の難しさ
環境省「種の多様性調査」でも、誤同定?
何が問題なのか
私たちにできること
淡水シジミのDNA分析
できることは何でもやってみる
夢 実現の法則
新たな夢
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【特別講演】 −第63回通常総会において−
■地球温暖化と2050年の日本 |
住 明正 氏
(東京大学サステイナビリティ学連携研究機構
地球持続戦略研究イニシアティブ 統括ディレクター・教授) |
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はじめに
地球温暖化問題とは何か?
気候変動は社会を写す鏡である
2008年は歴史的な転回点
我々の社会を見直そう
IPCC第4次報告書の意味
IPCCの活動とは?
スーパーコンピュータと気候モデルの進展
IPCC第4次報告書の知見
温暖化は人間のせいか?
20世紀の気候の再現
地球温暖化の予測
台風は?
モデルの信頼度は?
温暖化に対してどう対処するか?
暴走して崩壊するか、持続的成長社会か?
新日本列島改造論を!
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