河川文化
河川文化を語る会講演集 <その20>

写真「河川文化を語る会(その20)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成16年11月から平成17年3月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。
また、第60回通常総会における特別講演の内容も併せて収録しました。
ぜひともご一読ください。


4/6判  367頁 
一般価格:1,200円(税込・送料なし)
会員価格: 700円(税込・送料なし)


収録内容

自然再生は河川文化で

 森下 郁子 氏
(大阪産業大学人間環境学部教授・社団法人 淡水生物研究所所長)

文明と文化
河川文化はマニュアル化によって失われかけている
川と湖の魚のサイズ
琵琶湖ではワカサギが、霞ヶ浦ではアユが増えました
環境を事業化する
琵琶湖のアユは離乳前
総合開発でアユが増えた
川から湖へ移動すると大きくなる魚もいる
西南はアユ圏、北はサケ圏
ダム湖ではウグイが小型化する
ブラックバス対策
川づくりの目標がはっきりしていなかった
赤潮とフィールドの調査のあり方
瀬と淵
見方を変えませんか
川と湖でのヨシの位置の違い
隙間は生物のゆりかご
三面張り水路の対応
河の蛇行
水路のトビケラ
川のHの条件とEIM
アユについて
外来種問題は文化の問題です
 

よい水,よい酒

 平田 大六 氏 
(新潟県関川村村長・前 新潟清酒学校長)

はじまり
 地震と酒/水害もあった/自立する新潟県のわが関川村
新潟の酒
 淡麗辛口から新潟淡麗へ・全国三位の地酒王国/酒づくりと気候/
 水商売/大量の水を使う
酒造の原理
 糖化とドブロク/酒は微生物がつくってくれる/発酵の熱/酒造の工程/
 精米/原料処理――洗う・浸す・蒸す・冷す/こうじつくり/
 酒母(しゅぼ)仕込み/もろみ仕込み/上槽とろ過/火入(ひいれ)と貯蔵/
 割水(わりみず)・殺菌・壜詰
よい水
 水の専門家 佐々木健博士/山頭火を追い続けた佐々木健博士
酒と地下水
小説「蔵」・酒蔵と女性
 酒蔵見学の奥さまたち/酒造労務はきつかった/女性と化粧臭/腐造
酒は縄文時代からあった
 猿酒(さるざけ)はホント?/縄文人が酒を搾っていた/中国の青銅の酒器/
 世界最古の酒・中国中山(ちゅうざん)王国/日本最古の酒・関川村
酒は楽しく嗜むものなり
 酒器により香味は変わる/温度により香味は変わる/酒飲みのマナー
 

沖縄県宮古島における命の源である地下水の水質保全

前里 和洋 氏 
(沖縄県立宮古農林高等学校教諭)

はじめに
沖縄県宮古島の紹介
宮古島の土地利用状況と地下水汚染
地下水保全と環境教育
ストックホルム青少年水大賞
宮古島の水事情
環境班の地下水保全の取り組み
機能性有機肥料の開発研究
社会活動
 

生きるチカラを育む 川のチカラ、自然のチカラ

     清水 國明 氏 
(NPO法人河口湖自然樂校校長・自然暮らしの会代表)

「おい、ブラックバス」と声かけられて
うちのじいちゃん、昔から仏教徒ですから
魚釣りはアウトドアのベストアイテム
川が遊び場から危険な場所に
子どもを自然の中で放し飼いに・・・
ボヨヨーンでは学ばない!
人類とナイフの関係
たき火は生木で燃やすんです
子どもの感性にスイッチが入るとき
昔、僕がカッパだったとき
じいちゃんの胡坐はくーちゃんの居場所だった
僕の好きなことが少しでもお役に立つために
 
【特別講演】 −第60回通常総会において−
地震と津波 −2004年スマトラ島沖地震・津波を例に−

     松冨 英夫 氏 
(秋田大学工学資源学部土木環境工学科教授)

はじめに
地震と津波の関係
日本の津波環境
津波の基本的性質と形態
 基本的性質/形態
津波の被害
 人的被害/氾濫流速/建物被害/防災施設/その他の被害
日本の津波対策
津波対策における課題
 



講演者略歴

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