河川文化
河川文化を語る会講演集 <その16>

写真「河川文化を語る会(その16)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成15年6月から平成15年9月までの4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。
ぜひともご一読ください。


4/6判  229頁 
一般価格:1,200円(税込・送料なし)
会員価格: 700円(税込・送料なし)


収録内容

山頭火と水にかかわる話

和田  健 氏(詩人)

山頭火との出会い
其中庵から風来居へ
山頭火とはどんな人
自由律俳句
行乞の旅
山頭火と戦争
山頭火と書
山頭火グッズ
<質 疑>
 山頭火の俳号
 山頭火の体
 山頭火とたばこ
 山頭火の好きな句
 

コンピュータで地球の将来がわかるのか?
  ―気候モデルとそれを用いた研究について―

 木本 昌秀 氏 
(東京大学気候システム研究センター教授)

はじめに
気候モデル〜コンピュータの中の地球
 天気予報の歴史/気候モデルとは/気候モデルの構成/
 大きな課題:パラメタリゼーション
気候モデルによる異常気象の研究
 天気予報とカオス/テレコネクション/エルニーニョの監視と予測/
 海面水温の異常気象への影響/大陸もあなどれない
気候モデルによる地球温暖化の研究
 温暖化のシミュレーション/不確定性の原因
地球シミュレータの登場
 地球シミュレータは何をもたらすか?
おわりに
 

トンボ・蜻蛉・ドラゴンフライ
  ―小さな虫の大きな謎―

廣瀬  誠 氏 
(昆虫研究家・茨城虫の会代表)

トンボとり事始
 トンボ先達 森君の教え/赤蜻蛉は様変り/祖霊を背に飛ぶ/
 蜻蛉の臀なめ(となめ)/児戯・方言の妙
蜻蛉万華鏡
 ヤゴさまざま/原始トンボと対峙/トンボの水浴/トンボの敵はトンボ/
 トンボの居候/川に生きるトンボたち
ヒヌマイトトンボの現在
 ヨシ原の忍者か/群れて寝る/泥にも産む/天敵はなにか/
 ヨシ群落の忍者トンボの謎
トンボ復活の実践
 トンボ池を掘った/撮って取らない
 

川と民話
  ―川とともにあった人々の生活を今に伝えるもの―

    越志 徳門 氏 
(戸隠神社主任責任役員)

はじめに
自然豊かな信州は伝説と民話の宝庫
信州の水や河川に関する民話
信州の成り立ちと洪水伝説
竜神伝説・大蛇伝説・白髪伝説・通底伝説
流着伝説
山岳信仰と水神
水神としての諏訪社・伊勢社
戸隠に水神を求めて
戸隠霊験談が世に出るまで
九頭竜権現弁財天像の出現
国家神道と九頭竜権現
蛇体・蛇身と神
霊験談説話の構成
 瀬引きの秘法/出水祈祷/山抜けを防ぐ
秘法九頭竜権現瀬引きの法の実際
九頭竜権現伝説と各地に残る民話の共通点
まとめ
 裾花ダム開発と三つ釜様(お善鬼さま)伝説/裾花ダムの建設
 



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