「防災を考える」
―水・土砂災害適応策の深化に向けて―
編集:公益社団法人 日本河川協会
発行:技報堂出版
4/6判 194頁
1,680円(税込)
送料:300円
(2冊以上は無料)
2010年3月に愛媛県松山市で開催され好評だった「防災シンポジウム in 松山」の講演をまとめたもの。全体を通じた問題意識は、特に水災害に関する地球温暖化の影響に対して社会がいかにして適応していったらよいのか、という点にある。
本書で言及されている「停滞台風の脅威」「深層崩壊」「土砂ダム(天然ダム)」「意思決定者の判断」「自助・共助・公助」などは、昨今の防災を考える上で重要なキーワードである。
−目次−
第1章 台風8号による台湾豪雨災害などについて 中北 英一 氏
(京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門教授)はじめに/MORAKOT台風による台湾水・土砂災害/高雄県小林村の被害状況/自助と共助による避難行動/台南県の氾濫災害/台風・豪雨特性と気候変動評価/地球温暖化と気候変動
第2章 IRDR の問題意識と水防災戦略の世界的動向 竹内 邦良 氏
(独立行政法人土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター長)はじめに/ICSUのIRDR研究計画の問題意識/「災害」、「ハザード」、「脆弱性」/兵庫行動枠組み(HFA)/IRDRの研究目標/結びにかえて「水と災害に関する上級専門家パネル」
第3章 「行政支援」を「行政サービス」に変えるための
自助・共助・公助の役割
―2006年7月鹿児島県北部豪雨災害を事例として―柄谷 友香 氏
(名城大学大学院都市情報学研究科准教授)はじめに/サービスの特徴とサービス・マネジメントの枠組み/2006年7月鹿児島県北部豪雨災害の概要/ダム管理者の対応プロセス/「行政支援」を「行政サービス」に変えるための仕組み ―サービス・マネジメントの観点から―
第4章 「広域ゼロメートル市街地」における総合的対策を市民と共に考える
―東京都葛飾区内の連合町会での取り組み―加藤 孝明 氏
(東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター准教授)はじめに/防災の基本 ―自助・共助・公助のあり方―/防災まちづくりでの空間情報技術の活用とその意義/「広域ゼロメートル市街地」の取り組み/今後の課題 ご案内チラシ(PDFファイル)
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