Q:川の色はなぜ緑色に見えるか?
日本では川の色の代表的な色は緑色です。しかし、実際には青い川、茶色い川、赤い川、黒い川、白い川、灰色の川などいろいろあります。川の色はだいたい次の要素で決まります。
- 表面で反射した光(山や木が映って緑に見える、赤い橋が反射して赤く見える)
- 川の中で散乱して戻ってくる光
- 川のなかに含まれるイオン(銅イオン(コバルトブルー)など、鉄イオン(赤、黒))
- 岩石・砂・泥の色(茶色、白、赤、黄色)、
- 川底の色
- その他の含まれる物質の色(泥炭など)
きれいな海や川の色は2.の「川の中で散乱して戻ってくる光」が特に影響します。
光は、赤 橙 黄 緑 青となるにしたがって光の波長(波の長さ)が短くなります。
短い波長の光ほど水中に含まれる物質の影響によって散乱され、その色が見えます。
したがって、不純物がほとんど含まれない外洋の海の水は、散乱が少なく青い色だけが見えます。
A. |
川の色や沿岸の海の色は、外洋に比べると水中に含まれる物質が多いので、緑も多く散乱され、緑色に見えます。
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B. |
また、植物プランクトンが多い水も青く見えます。
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C. |
山が多いところでは、表面で山が反射して緑に見えることもあります。船頭さんの答えもあながち間違っていません。 |
おそらく、AとCの理由によって緑に見えたのではないでしょうか。 |